三重県亀山市にあるシャープの工場に派遣されていた外国人労働者、およそ2900人が雇い止めされたとみられる問題で当事者の労働者が会見を開き「人間として扱ってほしい」と訴えました。
労働組合の「ユニオンみえ」によりますとシャープ亀山工場では三重県内の派遣会社を通じ、去年までに3000人の外国人労働者が働いていましたが業務の海外移転にともない、ことしに入っておよそ2900人が雇い止めされたとみられるということです。
この問題で、当事者の日系ペルー人やブラジル人などの労働者4人が東京の厚生労働省で記者会見を開きました。
その1人、日系ペルー人のスズキ・アラマヨ・デルナ・ファビオラ・スミコさん(38)は去年から亀山工場に派遣され派遣会社と短期の契約を繰り返す形で働いていましたが、ことし9月に雇い止めにあったと訴えています。
スズキさんは、「派遣会社から安定した仕事があると約束されて働き始めたのに雇い止めされた」と怒りをあらわにしていました。
そのうえで「二度とこんなことが起きないよう労働者を人間として扱ってほしい」と訴えました。
この問題についてシャープは「報道されている外国人労働者については亀山工場内で操業する委託先の別の会社が人数や契約を管理しているためコメントできない」としています。
-- NHK NEWS WEB