北海道木古内町で中国人11人が不法残留などの疑いで逮捕され、47人が行方不明となっている事件で、派遣先の元請け会社に提出された中国人らの在留資格に関する書類に「永住者」や「定住者」と記載されていたことが関係者への取材で分かりました。警察は、何者かが偽造した書類を提出した疑いがあるとみて調べています。
先月26日、北海道木古内町で、太陽光発電施設の建設現場に派遣されるなどしていた中国人の男女11人が不法残留などの疑いで逮捕されました。
この建設現場では、ほかにも中国人47人が行方不明となっていますが、派遣先の元請け会社に提出された在留カードのコピーの多くに「永住者」や「定住者」と記載されていたことが関係者への取材で分かりました。
また「就労制限の有無」には「制限なし」と書かれていたということです。
逮捕された11人は短期滞在ビザや観光目的の一時的な上陸許可で入国していましたが、元請け会社は在留カードの原本までは確認していなかったということです。
警察は、何者かが偽造した在留カードのコピーを提出した疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB