AI=人工知能を適切に利用してもらおうと、政府は企業などが順守すべき原則の骨子案をまとめ、AIが導いた結論で人が不当な扱いを受けたりしないよう、利用した側の意思決定の透明性と説明責任を確保すべきだとしています。
政府は、急速に普及が進むAIを適切に利用してもらおうと、企業や自治体などが順守すべき原則を定める必要があるとして、有識者による会議を設置して検討を進めていて、内閣府の事務局がこのほど7つの原則からなる骨子案をまとめました。
それによりますと、学生の採用活動や金融機関の融資などAIが導いた結論で人が不当な扱いを受けたりしないよう、企業や自治体といった利用した側の意思決定の透明性とその過程に対する説明責任を確保すべきだとしています。
また、アメリカや中国の巨大IT企業が膨大なデータを集めていることへの懸念が出ていることを踏まえ、特定の国や企業による支配的な地位を利用した不公正な競争や主権の侵害が行われる社会であってはならないなどと明記しています。
政府はこの骨子案を基に有識者会議で議論し、今年度中にも原則を取りまとめたいとしています。
-- NHK NEWS WEB