栃木県日光市で温泉旅館を経営する会社と社長が2億8000万円余りの所得を隠していたとして、脱税の疑いで国税局から告発されました。
告発されたのは、日光市の湯西川温泉で温泉旅館「桓武平氏ゆかりの宿 平家の庄」を経営する会社と、大類勇人社長(44)です。
民間の信用調査会社などによりますと、この温泉旅館は昭和12年に創業し、大規模な温泉設備があり、近年、売り上げを伸ばしています。
しかし、関係者によりますと、宿泊代金の一部を帳簿に載せずにため込むなどの手口で、所得を少なく見せかけていた疑いがあるということです。
関東信越国税局は、おととし7月までの3年間に2億8500万円の所得を隠し、法人税およそ6900万円と消費税およそ2100万円を脱税したとして、宇都宮地方検察庁に告発しました。
脱税で得た資金は大半は現金のまま保管していたということです。
NHKの取材に対し、大類社長は「国税局の調査を受けたことは間違いなく、深く反省しています。すでに修正申告と納税を済ませており、今後は適正な納税をしていきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB