プラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、環境保護団体が東京で会合を開き、プラスチックごみの削減に向けて、ポイ捨てにつながる製品の使用制限やプラスチックに代わる素材の活用などを訴えました。
会合は「WWFジャパン」など環境保護に取り組む4つの団体が開き、団体のメンバーや国会議員などおよそ50人が集まりました。
はじめに、プラスチックごみに詳しい東京農工大学の高田秀重教授が3年前から去年にかけて東京湾で行った調査で、採取したイワシの8割やムール貝のすべてから小さなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」が見つかったと報告しました。
そのうえで「プラスチックごみが海で増えれば人を含む生き物への影響が懸念される」と訴えました。
このあと、容器包装の削減などに取り組む団体のメンバーが、ペットボトルなどポイ捨てにつながる製品の使用を制限し、飲料メーカーに製品の回収を義務づける必要があるとか、プラスチックに代わる素材を活用するべきだなどと訴えました。
WWFジャパン自然保護室の三沢行弘さんは「私たちのライフスタイルを変えなければ海洋プラスチックの問題は解決しない。減らせるプラスチックから減らす政策を早急に導入する必要がある」と話していました。
-- NHK NEWS WEB