日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が逮捕された事件について、日本商工会議所の三村会頭は、4日の記者会見で、ゴーン前会長の経営手腕は評価しながらも、経営者としてのモラルを欠いていたと批判しました。
この中で三村会頭は、「今回の事件が起きてつくづく考えたが、経営者に必要な資質は大きく2つあり、1つは『理念』だ。会社の資源を最大限かつ効率的に活用するという面では、ゴーン前会長は優れた経営者だった」と述べました。
その一方で三村会頭は、経営者に必要なもう1つの資質は「倫理」だとしたうえで「理念と倫理は両方相まってよい経営者を作り上げる。経営者が倫理に反していると部下はついてこない。犯罪かどうかということよりも経営者のモラルとしていかがなものか」と述べ、ゴーン前会長は経営者としてのモラルを欠いていたと批判しました。
-- NHK NEWS WEB