4日のニューヨーク株式市場は、米中の貿易摩擦や世界経済全体への先行きに対する不安が強まったことから全面安となり、ダウ平均株価は前日に比べておよそ800ドルと、大幅に値下がりしました。
4日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日に比べて799ドル36セント安い2万5027ドル7セントでした。
この日のニューヨーク市場は、米中の貿易摩擦への不安が再び高まり、午後からは全面安となって、値下がり幅は、一時、818ドルを記録しました。
終値で見ますと値下がり率は3.1%で、IT関連などが中心の新興市場ナスダックも、前日に比べ3.8%安く、大幅な値下がりでした。
市場では、相場を支えてきたアップルの株価下落や、イギリスのEU=ヨーロッパ連合離脱をめぐる動きも、世界経済の先行きに対する不安につながり、売り注文が膨らみました。
市場関係者は「貿易摩擦をめぐるトランプ大統領の再三のつぶやきや、中国政府が表立って反応していないことで、交渉の不透明さが強く意識されるようになっている」と話しています。
なお、ニューヨーク証券取引所とナスダックは、アメリカのブッシュ元大統領の「国民追悼の日」になる5日は、取り引きを行わないということです。
-- NHK NEWS WEB