大手運送会社「福山通運」の元執行役員が、取締役を務めていた子会社で、会社の金およそ1億円を使い込み、会社に損害を与えたとして特別背任の疑いで警視庁に逮捕されました。会社の内部調査では、東京・銀座の高級クラブで飲食するなど、使い込んだ総額は6億円に上るということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは福山通運の元執行役員、吉澤信一容疑者(58)です。
警視庁の調べによりますと、吉澤容疑者は福山通運の子会社で取締役を務めていた平成24年2月から1年間にわたって、会社の金およそ1億円を使い込み、会社に損害を与えたとして特別背任の疑いが持たれています。調べに対し、容疑を認めているということです。
これまでの調べで吉澤容疑者は、下請け業者に水増しした請求書を提出させ、差額を受け取る手口で使い込みを繰り返していた疑いがあるということです。会社の内部調査では、東京・銀座の高級クラブで飲食するなど、使い込んだ総額は6億円に上るということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
福山通運は「ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。二度とこのようなことが起きないよう、再発防止に努めます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB