スマートフォン製造大手の中国メーカー、「ファーウェイ」のCFO・最高財務責任者がアメリカの要請を受けたカナダ当局に逮捕されたことについて、アメリカのボルトン大統領補佐官は逮捕に向けた動きを事前に把握していたと明らかにしました。
ファーウェイのCFO・最高財務責任者の孟晩舟氏は今月1日、アメリカの要請を受けたカナダ当局によって、カナダのバンクーバーで逮捕されました。
地元メディアは「アメリカのイラン制裁に違反した疑いが持たれている」と伝えています。
これについてアメリカのボルトン大統領補佐官は、6日放送の公共ラジオ、NPRのインタビューで、捜査の詳細には言及しないと断ったうえで「中国の会社によってアメリカの技術が盗まれていることに長年にわたって大きな懸念があった。今回の逮捕に関係があるかは別として、ファーウェイは懸念を抱いてきた会社の1つだ」と述べました。
そして、トランプ大統領は逮捕に向けた動きを知っていたのか、という質問に対し「それはわからないが、自分は事前に知っていた」と述べ、司法当局からの情報で、把握していたと明らかにしました。
ただ、今月1日にアルゼンチンで米中首脳会談が行われていたときに把握していたかについては明言を避けました。
アメリカではファーウェイをはじめとした中国の情報・通信企業が安全保障上の脅威になりかねないと根強い警戒感があり、捜査が米中の新たな火種となり、今後の通商協議に影響を与える可能性が指摘されています。
-- NHK NEWS WEB