ソフトバンクの携帯電話で大規模な通信障害が発生したことについて、石田総務大臣は、法律上の重大事故と考えられるとして行政指導を含めた措置を検討していく考えを示しました。
ソフトバンクと第2ブランドのワイモバイルの携帯電話では6日、4時間半にわたって全国的に通話やデータ通信ができなくなる障害が発生し、配送や決済のサービスなどにも影響が広がりました。
石田総務大臣は7日の記者会見で「日中の忙しい時間帯に全国の多くの利用者に不便をかけたわけで、極めて遺憾だ。今回は電気通信事業法上の重大な事故と考えられ、利用者への十分な説明とともに原因究明と再発防止策の報告を求めている」と述べました。
そのうえで、ソフトバンクではことし2月にも通信障害が起きたことを指摘し「国民生活に不可欠なサービスを担う事業者として事故を真摯(しんし)に受け止める必要がある」と述べ、今後、行政指導を含めた措置を検討していく考えを示しました。
ソフトバンクは今回の通信障害の原因について、東京と大阪にある通信設備の施設で使われているスウェーデンの通信機器大手「エリクソン」製のソフトウエアに異常が起きたためとしています。
-- NHK NEWS WEB