携帯大手のソフトバンクは6日、全国で通話やデータ通信ができなくなる障害を起こしたことを受けて、総務省に対して、7日、通信設備に使われているソフトウエアの異常が原因であることなどを報告しました。
ソフトバンクと第2ブランドのワイモバイルの携帯電話では、6日午後、4時間半にわたって全国的に通話やデータ通信ができなくなる障害が発生し、配送や決済のサービスなどにも影響が広がりました。
障害を受けて7日午前、ソフトバンクの担当者が総務省を訪れ、状況を報告しました。
この中で障害は、東京と大阪にある通信設備に使われているスウェーデンの通信機器大手「エリクソン」製のソフトウエアの異常が原因であることを説明したということです。
また、障害の影響を受けたユーザーの件数などについて調査を行っていることも伝えたとしています。
これに対して総務省は、電気通信事業法上の「重大な事故」にあたるとして、ソフトバンクに対し、30日以内に報告書を提出するよう求めました。
総務省では報告書を受けた後、専門家などで作る委員会で協議をしたうえで、行政指導を含めた措置を検討していくとしています。
大手携帯会社による「重大な事故」としては、KDDIが平成24年12月から平成25年5月にかけて、設備やソフトウェアの不具合などが原因で、通話やデータ通信が利用できなくなるなどの通信障害を相次いで5件起こし、総務省から行政処分を受けています。
-- NHK NEWS WEB