北海道で中国人11人が不法残留などの疑いで逮捕され40人以上が行方不明になっている事件で、建設現場の元請け会社にコピーが提出された在留カードについて、実在する別の人物のカードの情報が悪用された疑いのあることがNHKの取材でわかりました。
先月、北海道知内町の太陽光発電施設の建設現場に派遣されて働いていた中国人11人が不法残留などの疑いで逮捕され、ほかに46人が行方不明になっている事件では、全員分の在留カードのコピーが元請け会社に提出されていましたが、NHKは関係者への取材で、コピーの画像の一部を入手しました。
このうち、逮捕された62歳の男のものとみられる在留カードの情報について、入国管理局のサイトにある照会システムで調べたところ、実在する別の人物の有効な情報と一致しました。
また、カードには在留資格として永住者、就労制限なしと記載されていますが、警察によりますと、男は実際には就労資格のない短期滞在ビザで入国していたということです。
警察は実在する別の人物のカードの情報が悪用された疑いがあるとみて、詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB