人手不足に悩む大手コンビニに、従業員に代わって出来たてのから揚げを提供する「から揚げロボ」が登場しました。
から揚げロボは、コンビニ大手のローソンが、10日から、東京・品川区のJR大崎駅前の店舗に設置しました。
高さ150センチほどの箱形で、利用客がレジで代金を支払って専用の紙パックを受け取り、から揚げロボにその紙パックをセットします。
すると、箱の中で自動的に調理され、1分余りたつと、出来たてのから揚げが提供されるという仕組みです。
から揚げなどの温かい総菜は冬場に売り上げが伸びる一方、調理に手間がかかるため、これまでは人手が足りない時に十分提供できないケースもあったということです。
ロボットを導入することで、商品を求める客に確実に出来たてを提供するとともに、人手不足をカバーして業務の軽減につなげたい狙いがあります。
ローソンでは、全国で鶏肉を年間4万トン、から揚げに換算すると20億個分を店内で調理しているということで、客の反応を見ながらほかの店舗にも導入を広げたいとしています。
ローソンの竹増貞信社長は「人手不足は深刻で、店舗の効率化は待ったなしだ。出来たてのおいしさの提供と、従業員の負担軽減の両立にチャレンジしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB