中国の通信機器大手、ファーウェイの幹部がアメリカの要請によりカナダで逮捕された問題で、カナダの裁判所は、勾留を続けるかどうかの審問を開きましたが、結論は再び持ち越されました。
中国のファーウェイの副会長で財務の責任者の孟晩舟氏(46)は、今月1日、アメリカ政府の要請を受けたカナダの当局にバンクーバー国際空港で逮捕されました。
孟副会長は、ファーウェイの関係会社を通じて制裁下のイランの通信会社と取り引きする一方、アメリカの複数の金融機関に虚偽の説明をした詐欺の疑いを持たれています。
この問題で、バンクーバーにある裁判所は10日、孟副会長の勾留を続けるかどうかの審問を開き、前回7日に続いて孟副会長本人も出廷しました。
審問で、検察側は、国外逃亡のおそれがあるとしてアメリカに身柄を引き渡すまで勾留するよう求めたのに対し、孟副会長側は、中国の信用にも関わるため逃亡のおそれはなく、中国人の夫を保証人にバンクーバーの住宅に滞在するとして保釈を求めました。
しかし、この日の審問でも決着はつかず、結論は再び持ち越されました。審問は11日に再開される予定です。
-- NHK NEWS WEB