プラスチックごみによる環境汚染が問題となる中、木材で作られたストローがプラスチック製のストローに代わって来月から都内のホテルで導入されることになりました。
このストローは、0.15ミリの薄さに削った杉の木をらせん状に巻いて作られたもので、ことし7月の西日本豪雨で被害を受けた奈良県の杉の木材のほか、国内の間伐材が使われています。
開発は木造住宅専門の住宅メーカーと東京・千代田区のホテルが協力して行い、来月からホテルのレストランで試験的に導入したあと、住宅展示場などでも使用することにしています。
木材のストローを作るには、現在、1本数十円のコストがかかるということですが、両社は、今後普及を図ってコストを下げていきたいとしています。
プラスチックごみをめぐっては、海などの環境汚染の原因だとして、外食大手を中心にプラスチック製のストローを撤去する動きが広がっていて、紙やトウモロコシなどを使った代替品の導入が相次いでいます。
開発した「アキュラホーム住生活研究所」の伊藤圭子所長は「安いストローと価格で戦うことはまだできないが、付加価値や自然の大切さを考える人たちに使ってもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB