中国の通信機器大手、ファーウェイの幹部の逮捕を受け、米中の貿易交渉の先行きへの懸念が広がる中、両国の通商担当の閣僚が電話で協議したと中国政府が発表しました。貿易交渉を着実に進める姿勢を示すねらいもあるとみられます。
中国商務省は、アメリカとの通商問題を担当する劉鶴副首相とアメリカのライトハイザー通商代表、それにムニューシン財務長官が11日午前、電話で協議したと発表しました。
それによりますと、11日の協議はアメリカ側が呼びかけ、今月1日の米中首脳会談で合意した貿易交渉の今後のスケジュールなどについて意見を交わしたということです。
米中両国は、首脳会談でアメリカによるさらなる関税の引き上げを一時、見送る一方、中国による知的財産の侵害などをめぐる問題を交渉することで合意しています。
しかし、その後、アメリカの要請で中国の通信機器大手、ファーウェイの副会長がカナダ当局に逮捕されたことがわかり、両国の今後の交渉に影響を及ぼすおそれもあるとして、先行きへの懸念が広がっています。
このため、11日の両国の電話協議には、貿易交渉を着実に進める姿勢を示すねらいもあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB