日銀が大規模な金融緩和策の一環として買い入れているETF=上場投資信託の額が、ことし、初めて6兆円を超えました。このところの株価の下落で買い入れが増えたためです。
日銀は、大規模な金融緩和策の一環として、株式を組み込んだETFを市場から買い入れていて、ことしに入ってからの買い入れ額は、11日までに6兆678億円と初めて6兆円を超えました。
日銀はおととし、年間の買い入れ額のめどをおよそ6兆円にほぼ倍増させましたが、ことし7月に金融緩和策を一部修正して以降は、買い入れのペースが鈍る時期もありました。
しかし、ことし10月以降、世界的に株式市場が不安定になっていることで再び買い入れ額が増えていて、日銀が株価の下支えを図る構図が鮮明になっています。
今の金融緩和の長期化が避けられない中で、ETFの買い入れが増えれば、市場への影響が大きくなりすぎるという懸念が強まりそうです。
-- NHK NEWS WEB