中国でカナダの元外交官が拘束されたことが明らかになりました。中国の通信機器大手、ファーウェイの幹部がカナダで逮捕されたこととの関連は不明ですが、この問題をめぐり中国政府が反発を強める中、対抗措置ではないかという臆測も呼んでいます。
ベルギーに本部を置く国際シンクタンク、ICG=国際危機グループは11日、声明を発表し、カナダの元外交官で、中国や日本など北東アジア地域を専門とするマイケル・コブリグ氏が中国で拘束されたことを明らかにしました。
拘束された日時や理由など詳しい経緯はわかっていませんが、ICGは「コブリグ氏の所在の確認と早急な釈放に向けて全力を尽くす」としています。
中国とカナダの関係を巡っては、中国の通信機器大手、ファーウェイの孟晩舟副会長がアメリカの要請を受けて今月1日にカナダの当局に逮捕されたことを受け、中国政府は北京駐在のカナダ大使を呼んで抗議するなど反発を強めています。
今回の拘束との関連は不明ですが、中国側がこれまでに示唆していた対抗措置ではないかという臆測も呼んでいます。
-- NHK NEWS WEB