中国の通信機器大手、ファーウェイの幹部がアメリカの要請によりカナダで逮捕された問題で、中国の王毅外相は11日、「中国人の正当な権利を侵害する行為は絶対にほうっておかない」と述べ、アメリカとカナダの対応を批判しました。
中国のファーウェイの副会長で財務の責任者の孟晩舟氏は、アメリカの制裁下にあるイランの企業との取り引きをめぐり虚偽の説明をした詐欺の疑いで、今月1日、アメリカ政府の要請を受けたカナダの当局に逮捕されました。
この問題について、王毅外相は11日に北京で開かれたシンポジウムで、「われわれは海外にいる同胞の安否に常に関心を払っており、中国人の正当な権利を侵害する弱い者いじめの行為は絶対にほうっておかない」と述べ、アメリカとカナダの対応を批判しました。
そして、「中国人の合法的な権利を全力で守っていく」と述べて、この問題をめぐり強い対応を取る姿勢を示しました。
中国は、今回の問題を受けて北京に駐在するアメリカやカナダの大使を呼び出して孟氏を直ちに釈放するよう強く抗議するとともに、今後の対応によっては対抗措置を取る可能性を示唆しています。
-- NHK NEWS WEB