中国の通信機器大手、ファーウェイの幹部がアメリカの要請によりカナダで逮捕された問題で、カナダの裁判所は勾留を続けるかどうか、3日目となる審問を再開しました。
中国のファーウェイの副会長で財務の責任者の孟晩舟氏(46)は、今月1日、アメリカ政府の要請を受けたカナダの当局にバンクーバー国際空港で逮捕されました。
孟副会長はファーウェイの関係会社を通じて2009年から2014年にかけて、制裁下のイランの通信会社と取り引きした際にアメリカの複数の金融機関に虚偽の説明をした詐欺の疑いが持たれています。
この問題で、バンクーバーにある裁判所は日本時間の午前3時すぎから孟副会長の勾留を続けるかどうかの審問を本人も出廷して開きました。
審問は3日目で、検察側は国外逃亡のおそれがあるとしてアメリカに身柄を引き渡すまで勾留するよう求めているのに対し、孟副会長側は中国の信用にも関わるため逃亡のおそれはないとして、保釈を求めています。
この日も各国の記者が取材に訪れ、アメリカと中国の対立の新たな火種となりかねない事件の行方に世界の注目が集まっています。
-- NHK NEWS WEB