東京のタクシー会社と運送会社3社が、売り上げの一部を除外するなどして法人税や消費税など1億1000万円余りを脱税したとして東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京・江戸川区のタクシー会社「イチバン流通」など2社と運送会社の「兵藤運送」、それにこの3社を実質的に経営する兵藤博代表(77)です。
関係者によりますと、タクシー会社2社は現金での売り上げの一部を除いて所得を少なく申告し法人税を免れていたほか、運送会社では消費税などの納税額を減らすために一部の従業員への給与を外注費に装っていたということです。
東京国税局は、3社がこうした方法で平成26年12月までの3年間に、少なくとも法人税8700万円余りと消費税およそ2500万円を脱税したとして、法人税法違反などの疑いで、19日までに東京地方検察庁に告発しました。
告発されたことについて兵藤代表は、代理人を通じて「国税当局の指示に従い修正申告を行って納付済みです」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB