中国で拘束されたカナダの元外交官が所属する国際シンクタンクは、元外交官が中国の情報機関である国家安全省に拘束されたことを明らかにするとともに、直ちに解放するよう求めました。
ベルギーに本部を置く国際シンクタンク、ICG=国際危機グループは、ホームページ上で、カナダの元外交官で、中国や日本など北東アジア地域を専門とするマイケル・コブリグ氏が、10日夜に北京で中国の情報機関である国家安全省に拘束されたことを明らかにしました。
そのうえで、「コブリグ氏を直ちに解放するよう求める」と訴えています。
また、「ICGは、コブリグ氏が拘束されてから何の情報も得られておらず、健康や安全に懸念している」としたうえで、「中国当局から情報を得られるよう努力するとともに、カナダ大使館の関係者が接見できるよう全力を尽くす」としています。
中国の通信機器大手、ファーウェイの孟晩舟副会長がアメリカの要請を受けて今月1日にカナダの当局に逮捕されて以来、中国政府は強く反発し、「必ず深刻な結果を招く」などとして対抗措置を取る可能性も示唆していました。
-- NHK NEWS WEB