スマートフォン製造大手の「サムスン電子」が開いた中国市場向けの新型スマートフォンの発表会で、提携を発表したファッションブランドが、実はロゴがそっくりな別のブランドだったと批判され、提携の再検討を迫られる事態となっています。
「サムスン電子」は10日、北京で開いた中国市場向けの新型スマートフォンの発表会で、人気ファッションブランドの「Supreme」と提携を結んだことを発表しました。
発表会では、ファッションブランドの代表2人が壇上にのぼり、このうち1人の上着には、ブランド名が書かれたロゴが付いていて、来年、北京にブランドの旗艦店を開く計画も明らかにしました。
ところが、アメリカ、ニューヨークに本社がある「Supreme」が「今回の発表は、明らかな間違いで、偽の会社が宣言したものだ」と提携を否定し、騒ぎになっています。
実は、サムスン電子が提携したのは、ロゴがそっくりなイタリアの別のブランドで、SNS上では、「節操がない」とか、「提携をやめるべきだ」といった批判が相次いでいます。
サムスン電子の中国の責任者は、別のブランドと知ったうえで提携したのかどうか明らかにしていませんが、騒ぎを受けて、会社側は、「現在、この提携について再検討中だ」とするコメントを発表し、釈明に追われる事態となっています。
-- NHK NEWS WEB