世界最大のホテルチェーン「マリオット」グループのサイトから、最大で5億人分の利用客の情報が流出したおそれがある問題について、アメリカのポンペイオ国務長官は、原因は中国によるサイバー攻撃だという見方を示しました。
マリオット・インターナショナルは先月、傘下の「スターウッド」の予約サイトのデータベースが外部から不正なアクセスを受け、利用客の氏名やクレジットカード番号など最大で5億人分に上る情報が流出したおそれがあると明らかにしました。
これについて、アメリカのポンペイオ国務長官はニューヨークで12日、アメリカのFOXニュースのインタビューに答え、中国によるサイバー攻撃が原因だという見方を示しました。
そのうえで、ポンペイオ長官は「中国は世界中でサイバー攻撃を行っている。このような中国の脅威に国務省は国土安全保障省やFBI=連邦捜査局とともに対抗しようとしている」と述べました。
アメリカのトランプ政権は中国がサイバー攻撃によって企業の情報などを不正に取得しているという見方を強めていて、司法省に専門の部署を設けるなどして対抗していく姿勢を鮮明にしています。
-- NHK NEWS WEB