ロシアのプーチン大統領は、ロシア極東の中心都市を、内陸部から日本海に面したウラジオストクに変更する大統領令に署名し、アジア太平洋地域への進出に弾みをつける狙いがあるものとみられます。
ロシアのプーチン大統領は13日、ロシア極東を管轄する極東連邦管区の中心都市を、内陸部のハバロフスクから日本海に面したウラジオストクに変更する大統領令に署名しました。
ウラジオストクは人口がおよそ60万で、日本から空路で2時間半と近く港や鉄道が整備されていることから、日本の大手自動車メーカーや商社なども進出しています。
ロシアはウラジオストクをアジア太平洋地域への玄関口と位置づけ、大規模なインフラ開発を進め、6年前、ロシアで初めてAPEC=アジア太平洋経済協力会議を開催したほか、毎年、アジア各国の首脳や経済界の代表を招き大規模な国際会議を開いてきました。
欧米からの経済制裁が強まる中、ロシアはアジアとの結びつきを重視する傾向を強めており、極東の中心都市をウラジオストクとすることで日本を含むアジア太平洋諸国との関係強化に弾みをつける狙いがあるものと見られます。
-- NHK NEWS WEB