中国の通信機器大手ファーウェイの副会長がカナダで逮捕された事件で、トランプ大統領が捜査に介入することも辞さないと述べたことに関連し、アメリカのメディアは、この事件は大統領の管轄外だと顧問らが忠告していたとしたうえで、具体的な介入の計画はないと伝えています。
中国の通信機器大手ファーウェイの孟晩舟副会長がアメリカの要請によりカナダで逮捕された事件について、トランプ大統領は11日、捜査に介入することも辞さないという考えを示しました。
これについて、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは13日、この事件が報じられたときに顧問らがトランプ大統領からどう対応すべきか選択肢をたずねられ、今回の事件は大統領の管轄外だと忠告していたと伝えました。
それにもかかわらず、トランプ大統領が捜査への介入に言及した背景には、今月1日、中国の習近平国家主席との首脳会談を受けて貿易協議の前進に満足していたものの、株価が期待どおりに上昇せず、今回の孟副会長の逮捕が貿易協議に与える悪影響を警戒していたことがあったものとみられます。
ただ、この報道では、具体的な介入の計画はないと伝えていて、トランプ大統領の今後の出方が注目されます。
-- NHK NEWS WEB