大雪の際の大規模な立往生を防ぐため、一部の区間を対象にタイヤへのチェーン装着を義務づける国土交通省の省令が14日施行され、今後、運用が始まります。
ことし2月の大雪では、福井県から石川県にかけての国道8号線で、約1500台の車が動けなくなり、解消までに3日間かかるなど、近年、大規模な立往生が各地で相次いでいます。
国土交通省は、この冬から立往生のおそれがある区間を従来よりも早めに通行止めにする方針ですが、このうち全国13の区間では、物流や企業活動への影響を少なくするため、限定的な走行を認める代わりにチェーンの装着を義務づけます。
チェーンの装着は、道路管理者が通行止めとなる区間の手前ですべての車のタイヤを確認する計画です。
ただ、その後も雪が降り続き、除雪が間に合わなくなれば、すべての車の通行が禁止されます。
改正された省令は、今後、国土交通省が「大雪に対する緊急発表」を発表した際などに運用されます。
-- NHK NEWS WEB