14日は忠臣蔵で知られる赤穂浪士の討ち入りの日です。国立映画アーカイブがデジタル技術で復元した、現存する国内最古の忠臣蔵の映画の上映会が都内で開かれました。
忠臣蔵は、赤穂浪士が主君の浅野内匠頭の敵である吉良上野介の屋敷に討ち入るストーリーで、これまでも歌舞伎や映画などで繰り返し描かれ、親しまれています。
14日の上映会は、東京 中央区の国立映画アーカイブが企画し、日本映画の父と言われる牧野省三監督が100年以上前に手がけた、現存する国内最古の忠臣蔵が上映されました。
この作品では、江戸城の松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつける場面から、赤穂浪士が吉良の屋敷に討ち入るまでのストーリーが描かれています。
国立映画アーカイブと無声映画の保存会、それに、映画会社のそれぞれに残されていた3つのフィルムを国立映画アーカイブがデジタル化してつなぎ合わせ、1時間半ほどの復元版として制作したということです。
14日午後1時から開かれた上映会には300人ほどの客が訪れ、無声映画として鑑賞したということです。
鑑賞を終えた都内の80代の男性は「俳優の表情や演技がいきいきとしていて、無声映画でしたが十分に楽しむことができました」と話していました。
午後7時すぎから開かれる会では、弁士や三味線などの伴奏もついて楽しむことができるということです。
-- NHK NEWS WEB