14日のニューヨーク株式市場は、景気の先行き不安に加え、医薬品大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の商品に有害物質が混入していたという報道で株価が急落したことから、ダウ平均株価は、前日に比べて、およそ500ドル値下がりしました。
14日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて496ドル87セント安い、2万4100ドル51セントでした。
この日は、中国の消費に関する統計が発表されて、中国経済や世界経済全体の先行きに対する不安が再び強まり、売り注文が広がりました。
さらに、アメリカの医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの商品のベビーパウダーについて、ロイター通信が「発がん性のあるアスベストが含まれていたのを、経営陣は数十年にわたって認識していた」などと伝えたことから、ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価が10%を超える記録的な値下がりとなりました。
アメリカでは、この商品を使い続けてがんになったとして損害賠償を求める訴訟が起こされていますが、会社側は今回の報道を全面的に否定しています。
市場関係者は「来週のアメリカの金融政策を決める会合に注目が集まっているが、株式市場はニュースに一喜一憂する展開が続いている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB