年金の受け取り見込み額などを通知する「ねんきん定期便」について、厚生労働省は来年4月に発送する分から、文字数を半数程度に減らし、字を大きくすることにしました。
「ねんきん定期便」は、加入期間や年金の受け取り見込み額などを通知するため、加入者に毎年、送られていますが、文字が小さく、内容もわかりにくいといった指摘が出ていて、自民党のプロジェクトチームが見直しを求めていました。
これを受け、厚生労働省は「ねんきん定期便」の文字数をこれまでの1000文字余りから半分程度に減らして、字を大きくすることにしました。
これにあわせ記載内容も見直し、現在、原則として65歳となっている年金の受給開始年齢について、60歳から70歳まで選択できることを説明したうえで、70歳から受け取る場合は、65歳で受給する時と比べて、年間の支給額が最大で42%増えることを示すグラフを新たに掲載し、個人の事情に合わせて柔軟に受給開始年齢を選べることをアピールすることにしました。
厚生労働省は来年4月に発送する「ねんきん定期便」から、見直しを反映させることにしています。
-- NHK NEWS WEB