東京目黒区でおととし、元交際相手の女性を殺害した罪などに問われている男に対し、東京地方裁判所は、懲役29年を言い渡しました。
住所不定の無職、佐賀慶太郎被告(52)はおととし9月、東京目黒区のマンションで、かつて交際していた会社員の中元志織さん(24)を殺害したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われています。
この事件では、被害者の遺体が発見されておらず、被告は遺体を遺棄したことについては認めた一方で、殺意はなかったとして殺人については否認していました。
14日の判決で、東京地方裁判所の佐々木一夫裁判長は「事前にインターネットで殺害方法を検索し、道具を購入するなど、殺害を計画して実行したことが強く推認される。ほかの原因で死亡したと疑う余地はない」と指摘し、被告が殺害したと認めました。
そのうえで、「殺害にとどまらず、遺体の痕跡を完全に消し去るなど計画性が高く、常軌を逸した非道な犯行だ。仕事を失ったことを被害者のせいにして逆恨みした結果、犯行を実行していて、動機は悪質だ」として、懲役29年を言い渡しました。
-- NHK NEWS WEB