羽田空港を発着する国際便を増やすため都心の上空を通過する新たな飛行ルートについて、国がルート周辺の住民に改めて説明する会が、15日から始まりました。
国は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港を発着する国際便を大幅に増やすため、都心上空を通過する新たな飛行ルートを2020年までに設ける方針です。
国土交通省は、3年前からルート周辺の住民を対象に説明会を開いてきましたが、さらに理解を深める必要があるとして、改めて説明を行います。
このうち、上空300メートル前後の飛行が想定されている品川区で15日に開かれた説明会では、予想される騒音をヘッドホンで聞いたり、飛行のイメージ映像を見たりするコーナーが設けられました。
また、訪れた人が落下物の危険性について質問したのに対し、国の担当者は、落下しやすい部品の改修など新たな対策を航空会社に義務付けたことを説明していました。
家族と参加した39歳の男性は、「必要性は理解できるが、マンションの20階に住んでいるのですぐ近くを旅客機が飛行するのは不安だ。別のルートを考えてほしい」と話していました。
夫婦で訪れた35歳の男性は、「騒音はそこまで大きくなく、問題はないと思った。ただ安全はしっかりと守ってほしい」と話していました。説明会は、来年2月にかけて東京、埼玉、神奈川の18の自治体で開かれます。
-- NHK NEWS WEB