日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が会社側から提供を受けていたブラジル・リオデジャネイロのマンションから、ゴーン氏の代理人が地元の裁判所の許可を得て、書類や現金などを持ち出したことがわかりました。
ゴーン氏は、日産側からリオデジャネイロにあるマンションの提供を受けていましたが、日産側は、ゴーン氏の逮捕後、証拠隠滅のおそれがあるとして、マンションの鍵を取りかえ、現場の保全を図っていました。
日産の関係者によりますと、ゴーン氏の代理人らは地元の裁判所の許可を得て、日産の代理人の立ち会いのもと、14日、マンションに入ってファイルに入った書類や、現金などを持ち出したということです。
マンションには3つの金庫があったことがわかっていて、日産側は「不正に取得した資産の一部が保管されている可能性がある」として、金庫の中身を確認する許可を裁判所に求めていましたが、現場に立ち会っていた日産側の代理人によりますと、金庫の中身を確認することは認められなかったということです。
このマンションは、日産の子会社が設立に関与したとみられるイギリス領のバージン諸島の会社が2012年に購入したもので、ゴーン氏は年末年始など年に2回程度、家族とともに利用していました。
-- NHK NEWS WEB