19日の東京株式市場では、アメリカの原子力事業の損失が7000億円規模に上る可能性が明らかになった大手電機メーカーの東芝の株式に売り注文が集中し、東芝の株価は一時、18日より26%余り値下がりしました。
東芝のアメリカの原子力事業の損失額が当初の見通しより膨らんで7000億円規模に上る可能性があると伝わったことから、19日の東京株式市場では、東芝の株式に売り注文が集中し、株価は一時、18日の終値より76円余り、率にして26.4%下落して、212円まで値下がりしました。
これは、1日の値下がり幅の限度となるストップ安に近い水準です。
その後は買い戻す動きも出ましたが、19日の終値は18日より46円余り、率にして15.9%安い242円余りでした。
市場関係者は「損失の規模が当初の想定より膨らむ可能性があることが明らかになり、投資家の不信感が強まった。今後は東芝がどのような経営再建策を取りまとめるかが焦点となる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB