ロシア極東で16日、投票が行われたやり直しの知事選挙は、開票の結果、プーチン大統領が知事代行に任命した候補が当選しました。このところ地方選挙で与党候補が連敗していたことから、政権が懸命の選挙戦を繰り広げ、市民の不満をひとまず押さえ込んだ形となりました。
プーチン大統領が重視するロシア極東のウラジオストクを含む行政区域、沿海地方の知事選挙は、ことし9月に実施されたものの、多くの違反が発覚して無効となり、16日、やり直しの選挙の投票が行われました。
地元の選挙管理委員会によりますと、開票作業はほぼ終わり、日本時間の午前9時現在、プーチン大統領が知事代行に任命したコジェミャコ氏が得票率61.8%と、過半数の票を獲得して当選しました。
ロシアでは、年金の受給年齢の引き上げや地方経済の低迷などでプーチン政権への不満が高まっていて、このところ地方選挙で与党候補が連敗していたため、今回の選挙の結果に注目が集まっていました。
今回は国営テレビが投票日の直前まで連日コジェミャコ氏の動向を伝えたほか、プーチン政権もこの地域を対象とした振興策や規制緩和策を相次いで発表するなど懸命の選挙戦を繰り広げ、市民の不満をひとまず押さえ込んだ形となりました。
-- NHK NEWS WEB