東京都は、深刻化する人手不足の中、都営地下鉄の駅でロボットを活用するため、女性の姿をした乗客案内用のロボットなどの実証実験を行っています。
東京都は、今月から順次、都営地下鉄の5つの駅でロボットの実証実験を行っています。17日は、台東区にある都営大江戸線の「上野御徒町駅」に、ゲーム機器の開発会社などが製作した乗客の案内を行うロボット「アリサ」が登場しました。
女性の姿をしたこのロボットは、高さ1メートル90センチ余りで、乗客と会話しながら、音声と画面を通じてトイレやコインロッカーの場所、それに乗り換えの方法や観光スポットなどを案内します。
外国人観光客が増加していることを踏まえて、日本語以外に英語、中国語、韓国語にも対応しています。
また、訪れた人が、ポーズをとるロボットと一緒に記念撮影できる機能もあるということです。
この「アリサ」の実験は、今月21日まで行われるほか、来年2月上旬にも改めて実験が行われる予定です。
都内の60代の男性は「ロボットに話しかけるのは抵抗があるが、女性の姿だと話しかけやすいと思う。東京の地下鉄の駅は出口が多くて迷うので使ってみたい」と話していました。
都は、乗客の案内や警備のロボットの実証実験を来年2月下旬まで行う予定で、そのうえで都営地下鉄の駅に導入するかどうか、検討していくとしています。
-- NHK NEWS WEB