カネボウ化粧品の美白効果をうたった化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」と呼ばれる症状が出たと、関東地方などに住むおよそ40人の女性が訴えた裁判で17日、会社側が謝罪し、和解しました。
関東地方などに住む20代から80代の女性39人は、カネボウ化粧品の「美白効果」をうたった化粧品を利用し、肌がまだらに白くなる「白斑」と呼ばれる症状が出たとして、合わせて6億8800万円余りの賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしていました。
弁護団によりますと、裁判は調停に切り替えられ、17日に会社側が謝罪し、和解したということです。和解金の支払いがあったかは、公表できないとしています。
カネボウ化粧品によりますと、全国で1万9600人に症状が確認され、先月末までにおよそ93%に当たる1万8200人余りと和解したということです。
カネボウ化粧品は「多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりおわび申し上げます。発症されたお客様への回復支援と補償対応を、全社をあげて誠心誠意、行ってまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB