フランスの自動車メーカー、ルノーはゴーン会長兼CEOを経営トップの地位にとどめていますが、大株主のフランス政府は、このまま経営を続けるのは難しいとして、後任の会長に大手タイヤメーカー、ミシュランのCEOの起用を検討していると、フランスの有力紙が伝えました。
日産自動車で会長職を解任されたゴーン前会長について、ルノーは、社内では不正が見つかっていないため会長とCEO=最高経営責任者の地位にとどめると、今月13日の取締役会で決めました。
しかし、フランスの有力紙フィガロは、ゴーン会長兼CEOの体制のままで経営を続けるのは難しいとして、ルノーの筆頭株主のフランス政府が後任の検討に入り、大手タイヤメーカー、ミシュランのセナールCEOが会長候補に挙がっていると伝えました。
また、CEO職の後任には、現在、CEO代行を務めるボロレCOO=最高執行責任者が検討されているということです。
このほか、ロイター通信は、ルノーで勤務した経験があるトヨタ自動車のルロワ副社長が後任の会長候補に挙がっていると報じています。
ルノーは日産自動車の会長をみずから選任することを求めているため、ゴーン会長兼CEOの後任選びは、日産の新たな経営体制にも関係する可能性があります。
ルノーは、ゴーン会長兼CEOの後任について、13日の取締役会では議論はしていないとコメントしています。
-- NHK NEWS WEB