中国の通信機器大手ファーウェイの副会長がアメリカの要請によってカナダで逮捕された事件をめぐり、中国外務省は「明らかに法による統治を軽視している」と、逮捕自体が不当なものだと批判し、副会長の無条件での釈放を改めて求めました。
中国の通信機器大手ファーウェイの孟晩舟副会長は詐欺の疑いで、アメリカの要請を受けたカナダの当局に逮捕されました。
アメリカとカナダは今月14日、外務・防衛の閣僚協議で、孟副会長の身柄の引き渡しについては法律に基づいて適切な手続きを進めることを確認しました。
これについて、中国外務省の華春瑩報道官は、17日の記者会見で「アメリカとカナダが法による統治を順守すると自慢しているのは驚くべきことだ」と述べました。そして「もっともらしい口実をつけて合法という名のコートを羽織っても、明らかに事実を無視し、法による統治を軽視していることを示して、嘲笑の的になっている。現代版の『裸の王様』だ」と皮肉を込めながら、孟副会長の逮捕自体が不当なものだと批判しました。
そのうえで、「カナダ政府には釈放を、アメリカ政府にも逮捕状を撤回するよう強く促す」と述べ、保釈されている孟副会長の無条件での釈放を改めて求めました。
-- NHK NEWS WEB