16日、札幌市で起きた爆発で、全焼した建物に入る不動産会社の従業員は、閉めきった室内で換気をせず大量のスプレー缶のガスを抜く作業を続けていたことが警察への取材で分かりました。
16日の夜、札幌市豊平区で爆発があり、居酒屋や不動産会社の事務所などが入る建物が全焼して居酒屋の客など42人がけがをしました。
不動産会社の男性従業員は「廃棄処分する除菌消臭用のスプレー缶およそ120本を室内でまいた」と会社などに話していますが、警察によりますと、当時は2人の従業員が閉めきった室内で換気をせずスプレー缶のガスを抜く作業を続けていたということです。
製造元の静岡市のメーカーによりますと、スプレー缶には可燃性ガスのジメチルエーテルが入っていて、1回押すとおよそ4分間、消臭剤が噴射されるということです。
男性従業員は「爆発するとは思わず、室内で作業していた」と話しているということで、警察は室内に充満したガスに給湯器から引火して爆発したとみて、当時の状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB