フリマアプリ大手の「メルカリ」は、イギリスでのサービスで利用者が思うように伸びなかったとして、わずか2年で撤退することを決めました。
発表によりますとメルカリは、18日イギリスで事業を展開する子会社を解散することを決め、来年3月までにイギリスでのサービスを中止することになりました。
理由についてメルカリは、アプリの利用者が思うように伸びなかったことなどから最終赤字が続き、今後、採算が見込みにくいと判断したとしています。
個人で中古品を売り買いするフリマアプリを展開するメルカリは、創業から5年余りで国内での1か月間の平均の利用者が1100万人まで拡大し、ことし6月には日本で株式を上場しました。
会社は日本での収益をもとに海外展開を強化し、アメリカとイギリスの2か国に進出していますが、イギリス事業からはわずか2年で撤退することになります。
世界では、アメリカのアマゾンや中国のアリババが海外事業を拡大していますが、日本のIT企業では楽天がおととし、イギリスやスペインなどから相次いで撤退しました。
メルカリは、海外事業はアメリカに注力していくとしていますが、ブランドやサービスを海外でどう浸透させるかが課題となっています。
-- NHK NEWS WEB