高校野球の伝統校で春夏合わせて甲子園で7回優勝している松山商業の野球部の部長が、10人以上の部員に暴力をふるっていたとして、日本学生野球協会はこの部長を1年間の謹慎処分としました。
日本学生野球協会は18日、東京都内で審査室会議を開き、高校12件、大学1件の処分を発表しました。
このうち甲子園で春夏合わせて7回優勝している松山商業では、28歳の部長が先月、監督の目の届かない部室などで14人の部員に対してボールを投げつけたり、ひざげりをしたりする暴力を繰り返し行っていたということです。
学校は問題発覚後、授業と野球部の指導から、この部長を外しました。
日本学生野球協会は暴力行為の重さを見て1年間の謹慎処分としました。
また名古屋市にある名古屋経済大学高蔵高校で47歳の監督が先月、ミーティングを行った時に12人の部員に対して腹を蹴ったり、平手打ちをしたりしたとして1年間の謹慎処分としました。
暴力行為があったのはこの日だけでしたが、被害者の数が多いことや暴力の程度が重いとして、今回の処分になったということです。
このほか、東京の国分寺高校の野球部で、53歳の監督がバッティング練習中に1年生の部員に打球をぶつけ、全治2か月の大けがを負わせたうえ、必要な治療を受けさせないなど安全管理義務を怠ったなどとして、2年間の謹慎処分としました。
また九州六大学野球に加盟する福岡県の久留米大学の野球部で、3年生の部員がアルバイト先の大手量販店で1年半にわたって日用品やゲームソフトなど合わせて150万円から200万円相当を盗んだほか、店を訪れた部員に無断で大幅に値引きをして商品を購入させるなどしたとして3か月間の対外試合禁止の処分としました。
-- NHK NEWS WEB