東京と大阪の国税局から、マイナンバーなどの記載がある書類などの入力業務を委託された東京の会社が法律に違反して別の業者に再委託していた問題で、この会社がさいたま市から委託されたおよそ58万件分の書類に関しても同じように再委託していたことが分かりました。
この問題は、東京 杉並区の情報処理会社「システムズ・デザイン」が、東京と大阪の国税局からデータの入力業務を委託されたマイナンバーなどの個人情報が記載されたおよそ55万件の書類を、法律に違反して別の業者に無断で再委託していたものです。
さいたま市も、住民税に関して企業や個人から去年提出された「給与支払報告書」などマイナンバーを含んだ58万件分のデータの入力をこの会社に委託していましたが、市によりますと、作業が完了したあとの今月13日、都内の別の業者に入力作業を再委託していたと会社から報告を受けたということです。
これまでに個人情報の流出は確認されていないということです。
市に対して、この会社は「人手が足りなかった」などと説明しているということです。
さいたま市は「市民の皆様にご心配をおかけし、大変申し訳ございません。再委託された情報について詳しく調べるとともに、再発防止策を検討したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB