18日のニューヨーク原油市場は大きく値下がりし、一時、約1年4か月ぶりの安値となる1バレル=45ドル台まで下落しました。背景には、世界経済の先行きに対する不安があり、投資家の間には、翌日のアメリカの金融政策の決定を控え、当面リスクを避けようという動きが強まっています。
18日のニューヨーク原油市場は、国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格が前日に比べて7%を超える値下がりを記録し、一時、去年8月以来、1年4か月ぶりとなる1バレル=45ドル台まで下落しました。
きっかけは、アメリカとロシアの原油生産量の増加ですが、背景には、世界経済の先行きに対する不安から、原油の需要が落ち込むのではないかという見方があります。
一方、この日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価も、午前中は一時、前日に比べて300ドルを超えて値上がりしましたが、原油価格の下落を受けて、値上がり幅は、小幅にとどまりました。
18日の終値は、前日に比べて82ドル66セント高い、2万3675ドル64セントでした。
市場関係者は「安全資産とされる金の価格が上昇するなど、リスクを回避する動きが強まっている。アメリカの金融政策の決定を翌日に控え、景気見通しなどを見極めたいと投資家の慎重姿勢が目立っている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB