「餃子の王将」を展開する会社の社長が、京都市の本社前で拳銃で撃たれて殺害された事件は、未解決のまま19日で5年となります。遺族は事件を風化させず、解決につながる積極的な情報提供を呼びかけています。
5年前の平成25年12月19日、京都市山科区にある「餃子の王将」を展開する会社本社前で、当時の社長、大東隆行さん(72)が、至近距離から拳銃4発を撃たれて殺害されました。
これまでの捜査で、現場近くで見つかったタバコの吸い殻から検出されたDNAの型が、福岡県の暴力団組員のものと一致したことが分かっていますが、この組員が事件に関わったことを示す直接的な証拠はなく、大東さんとの接点も確認されていません。
警察は、これまでに延べ16万5000人を動員して捜査を続けていますが、犯人の特定には至らず、捜査は難航しています。
事件の発生から5年となるのに合わせて、大東さんの長男の剛志さんはコメントを発表し、「父がなぜ殺されなければならなかったのか、困惑は強まるばかりです。事件を風化させることなく、『5年が経過した今だからこそ言える』ということがあれば、積極的な情報提供をお願いします」と訴えています。
-- NHK NEWS WEB