都心の一等地の売買をめぐって63億円をだまし取ったなどとして「地面師」グループが逮捕された事件で、主犯格の1人で、フィリピンに逃亡し国際手配されていた、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者が、フィリピンの入管当局に身柄を拘束されました。警視庁は、情報の確認を進め、今後、日本に移送して逮捕する方針です。
去年、東京・品川区にある2000平方メートルの土地の売買をめぐって、積水ハウスが63億円をだまし取られた事件では、これまでに地面師グループの男女16人が逮捕されています。
警視庁は、主犯格3人のうち東京・中央区の会社役員、土井淑雄容疑者(63)と品川区の不動産業、内田マイク容疑者(65)を逮捕し、残る1人を捜査していました。
その結果、ことし10月、羽田空港からフィリピンに逃亡し国際手配されていた、自称コンサルタントで、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者(59)がフィリピンの入管当局に不法滞在の疑いで身柄を拘束されたことが分かりました。
警視庁は、情報の確認を進め、今後、日本に移送して逮捕する方針で、2か月余りにわたって逃亡を続けていた実態を調べるとともに、だまし取られた金が地面師グループの中でどのように渡ったのか、捜査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB