免震・制振ダンパーの検査データ改ざん問題で、油圧機器大手の「KYB」グループが、これまでの説明と異なる手口でデータを改ざんしたダンパーなどが、全国の少なくとも100物件に設置されていることがわかりました。
KYBグループでは、ことし10月、免震・制振ダンパーの検査データの改ざんが発覚し、データが改ざんされたかその疑いのあるダンパーは、全国の1000余りの物件に設置されていることがわかっています。
こうした中、KYBは19日午後6時半から記者会見を開き、これまでの説明とは異なる手口でデータを改ざんしたか改ざんの疑いのあるダンパーが、少なくとも100の物件に設置されていると発表しました。
会社側によりますと、今回の改ざんは外部委員会の調査で発覚したということで、今後、建物の安全性について確認を進めるとしています。
KYBの中島康輔代表取締役会長は「社内調査では判明しなかったことを反省している。多大な心配とご迷惑をおかけしたことを、深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
-- NHK NEWS WEB