静岡県富士宮市にある白糸の滝の近くの広場で、周辺の道路に立てられていた電柱がすべて撤去され、遮るもののない美しい富士山の眺めが楽しめるようになりました。
富士宮市にある白糸の滝は、世界文化遺産の富士山の構成資産の一つで、年間およそ50万人が訪れる人気の観光スポットです。
滝の近くの広場からは富士山を一望できますが、周辺の電柱や電線が眺めを妨げていたため、県が4年前からこの地域の電柱を撤去し、電線を地中化する事業を進めてきました。
このうち電線を地下に埋める工事はすでに終わり、先週から電柱の撤去作業が始まっていて、17日は電力会社の作業員らが最後に残った5本の電柱を特殊なカッターで半分に切断し、クレーンを使って引き抜きました。
訪れた観光客は、さえぎるもののなくなった雪化粧の富士山を背景に記念写真を撮っていました。
県富士土木事務所の望月満技監は「電柱がなくなったことで、より景観がよくなったので多くの人に来てほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB