19日のニューヨーク株式市場は、FRBの金融政策が発表になったあと大きく値下がりし、ダウ平均株価は、ことしの最安値で取り引きを終えました。FRBの決定は景気への配慮が足りないとして失望売りにつながったものと見られます。
19日のニューヨーク株式市場ではダウ平均株価は値上がりして取り引きが始まり、FRBが金融政策を発表した時には前日に比べ380ドル以上値上がりしていました。
しかし、パウエル議長の会見では景気の先行きに配慮した姿勢が足りなかったと受け止められ、金融政策の発表後、株価は値下がりに転じました。
結局、19日のダウ平均株価の終値は、前の日に比べて351ドル98セント安い、2万3323ドル66セントと、ことしの最安値で取り引きを終えました。
市場関係者は「FRBは景気の減速を見据えて来年の利上げ回数を減らしたが、最近の株価の下落への配慮が見られなかったなどとして、いわゆる失望売りにつながった。クリスマスを控え、利益を確保しておこうと手持ちの株式を売る動きも重なった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB