20日の東京株式市場で日経平均株価が大幅な値下がりとなり、終値としてのことしの最安値をつけたことを受けて、政府・日銀は20日夕方、幹部による緊急の会合を開き、金融市場の動向をこれまで以上に注視していくことを確認しました。
財務省で20日午後6時から開かれた緊急会合には、財務省の浅川財務官と金融庁の遠藤長官、日銀の前田理事らが出席しました。
20日の東京株式市場は、19日のニューヨーク株式市場で株価が下落したことを受けて、日経平均株価が一時700円を超える大幅な値下がりになり、終値としてのことしの最安値をつけました。
会合では、政府と日銀がデフレからの脱却や物価の安定、経済の成長に取り組むとともに、金融市場の変動が大きくなっていることから今後の動向をこれまで以上に注視していくことを確認しました。
会合のあと浅川財務官は記者団に、「世界経済が緩やかに回復していることは間違いなく、最近の金融市場の動きは多少大きすぎるというのが正直なところだ。クリスマスが近くなり、取り引きが薄いところで動きが大きくなった面もあるので、今後の動向を落ち着いて見ていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB